SMS送信サービスとは、電話回線を通じて送受信を行うショートメッセージ(SMS)を、届けたい宛先に一斉送信できるサービスです。 ただ、機能や特長はサービスごとに異なります。この記事では、SMS送信サービスを選ぶときの基準と注意点を解説していきます。 SMS送信サービスの活用例も合わせてお伝えしますので、サービス選びにお役立てください。
SMS送信サービスとは、携帯電話番号宛てに送るショートメッセージ(SMS)を一括送信できるサービスです。通常SMSを送るときは、宛先の携帯電話番号と本文を、1通1通手入力しなければいけません。
しかし、SMS送信サービスを使うことで、Webの管理画面上や顧客管理システムなどからSMSを一括で送信することが可能になります。企業からユーザーへの重要な連絡を一括で届けたい場合は、SMS送信サービスの活用が便利です。
例えば、Accrete(アクリート)は、2003年よりサービスの提供を開始したSMS送信事業のパイオニアです。さまざまなノウハウを蓄積し、高い到達率を誇ります。
1通あたり全角で最大660文字までのテキストが送信でき、本文に含まれるURLは自動で20文字に短縮します。国内のキャリア回線へ直接接続してSMSを届けるため、ブロック率が低くなるのが特長です。
アクリート機能一覧(Web管理画面を使用する場合) |
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SMS送信 |
同じ文章(SMS本文)を、複数の携帯電話番号宛に一斉送信します。 |
SMS差込送信 |
SMS本文の一部を、携帯電話番号ごとに変えて一斉送信します。直感的に差し込みの設定ができるのが特長です。 |
SMS一括送信 | 携帯電話番号ごとに異なる文章(SMS本文)のSMSを一括送信します。 |
URL自動短縮 | SMS本文に含まれるURLを、20文字のURLに自動的に短縮します。 |
テンプレート登録機能 |
よく送る文章をテンプレート(SMS本文のひな形)として登録します。 |
予約送信 | SMS送信開始日時を指定してSMS送信ができます。 |
配信時間帯指定 | SMSを送信できる時間帯を指定できます。 |
多重送信防止 | 同じ携帯電話番号宛に、何度もSMSが送信されることを防止できます。 |
MNP判定 | 携帯電話番号ポータビリティ(MNP)した直後でも、SMS送信時点で契約している携帯電話会社を判定し、SMSを配信します。 |
SMS配信レポート ダッシュボード |
SMS配信履歴、SMS配信結果(宛先携帯電話への到達状況)をレポートで表示します。CSVでダウンロードすることも可能です。 |
相手の携帯電話番号さえ知っていれば送れるSMSなのに、なぜSMS送信サービスが必要とされるのでしょうか?その理由は主に、通常のSMSには一度に送信できる数・文字数に限りがあること、そして画像や動画といったリッチコンテンツが送れないことにあります。
これらは自社でSMSを運用するときの注意点にもなりますので、SMS運用の際は、まずSMSでできないことを確認しておきましょう。
携帯端末から送信するSMSは、1人ずつへの送信が基本となります。1件ずつ宛先とメッセージを入力し、送信しなければなりません。そのため一斉送信が難しく、オペレーションに手間がかかります。
SMSはインターネットを介さずに、電話回線で比較的短い文章をやり取りする通信手段として開発された機能なので、写真や画像といった容量の大きなデータを送ることができません。
ただし、一部のキャリア・機種では、「+メッセージ(プラスメッセージ)」アプリを使うことでリッチコンテンツを送受信できます。
+メッセージとは、高機能版のSMSです。電話番号だけで送れる点はSMSと変わりませんが、最大100MBまでの写真や動画、スタンプなどが送れるようになりました。
+メッセージでリッチコンテンツを送りたい場合は、相手側も+メッセージを利用していることが前提となります。相手が+メッセージを利用していなければ、写真や動画を送ることはできないので、注意してください。
SMSには、一度に送れる文字数に制限があります。全角で70文字以内が基本の上限で、2通分3通分をまとめた長文を送信することもできますが、その分コストが掛かります。
国内4大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)では、他キャリアとのSMSについても、全角で最大670字までのメッセージを送受信できます。また、+メッセージを利用すれば、全角で2,730文字までのテキストが送受信可能になります。
ただし、携帯端末に標準搭載されたSMS機能では、全角70字以内が基本です。たくさんの情報を伝えることや、長いURLを添付することには向いていません。
携帯電話番号を通じて相手の携帯端末に直接届けられるSMSは、重要なメッセージ連絡や本人確認などに適しています。
ここでは、3つの活用事例をお伝えします。
携帯電話事業者は、携帯電話等の契約時及び譲渡時等に、契約者の本人確認が義務付けられています。よって携帯電話番号宛にワンタイムパスワードをSMSで送信し、それを入力させることで本人確認をすることが可能です。アプリや会員サイトへのログイン時に、SMSを利用して認証を行えます。
ログインIDとパスワードを入力するのと同時に、SMSから送られる認証コードの入力を求めることで、なりすましを防ぐことに役立ちます。
一般的に、SMSの開封率は90パーセントを超えるといわれます。
そのため、督促や予約確認といった重要な連絡をするのにも適しています。
SMSの宛先となる携帯電話番号は、家族や親しい友人など、より関係の深い人でなければ知らせないものです。また、日常のコミュニケーションに使うことが少ない分、SMSから届くメッセージは重要だという認識を持ちやすく、高い開封率に繋がるのです。
督促や予約確認、災害時の連絡、限定セールのお知らせなど、タイムリーかつ確実に届けたい重要な連絡をするときはSMSが向いています。
SMSをマーケティングに活用する企業も増えています。開封率が高く、ウェブサイトへの誘導に使えるためです。
メッセージの内容をパーソナライズすることでも、開封率やレスポンス率は変わってきます。マーケティングと組み合わせて個人の関心ごとに合わせた情報をタイムリーに送ることで、エンゲージメントやコンバージョンを高めましょう。
SMS送信サービスを選ぶときには、何を基準とすれば良いか悩むこともあるでしょう。選び方のポイントとなるのが、接続方法とプラットフォームの強さ、セキュリティ対策の三点です。それぞれ詳しくご紹介します。
接続方法については、国内直収接続(直収)を行えるSMS送信サービスを選びましょう。国内直収接続とは、国内の携帯キャリアに直接接続し、SMSを送信する方法です。
国内直収接続のほかには、海外の回線網を経由する国際網接続を選べるサービスもあります。
国際網接続では海外の回線を使用するため、配信コストを抑えられるというメリットがある一方、到達率が低くなるのがデメリットです。これは、海外網を経由してSMSが配信されることで、国内キャリアからスパム扱いを受けてしまうためです。
こういったデメリットもふまえて、国内直収接続ができるサービスを選びましょう。
SMSは一度に大量送信することが予想されるので、それに見合う処理能力を持つプラットフォームが必要です。
送信処理の高さは、エンジニアの方でなければ見極めが難しいかもしれませんが、1度に送れる送信数の上限や、実際に送信しているSMSの数量などからプラットフォームの強さを測ることが可能です。SMS事業者が言う理論値ではなく、月間のSMS送信数や導入事例なども確認しながら、強さを判定しましょう。
SMS送信サービスでは大量の携帯電話番号を扱うので、情報漏えいのリスクが少ないことは必須の条件です。
最も注意すべきなのは、サービスへ不正にログインされ、情報が漏えいしてしまうことです。ログイン時のなりすまし対策やアプリケーションの脆弱性対策を行っているか、検討段階で必ず確認するようにしましょう。
セキュリティに関する第三者認証・資格があるかどうかも、わかりやすい指標です。代表的なものとしては、「P(プライバシー)マーク」や「ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)」があります。
Pマークは、個人情報の取り扱いが適切であると評価された事業者に対して発行されます。ISMSは、情報セキュリティの問題に適切に対処し、セキュリティレベルを自ら向上していける組織体制を認証したものです。
なかには、LGWANと呼ばれる行政専用のプライベートネットワークを構築しているサービスもあります。安心してSMS送信を行えるように、事業者側のセキュリティ対策をチェックしましょう。
携帯電話番号へメッセージを直接届けられるだけでなく、本人認証や重要な連絡、マーケティングなどにも有効活用できる「SMS」ですが、大量のSMSを一般の携帯電話端末で送る場合には、1通1通送る工数や宛先管理の手間がかかってしまいます。
そういった管理や一斉送信の手間を省くには、「SMS送信サービス」の導入が有効です。
アクリートは2003年からSMS配信サービスの提供を開始したSMS送信業界のパイオニアです。国内直収接続による大量送信を可能にし、セキュリティ対策も常にアップデートされています。
SMS送信サービスを探している方は、この機会にぜひ検討してみてください。