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導入事例

株式会社ブレイブ

導入事例:
株式会社ブレイブ

株式会社ブレイブ
取締役執行役員経営企画本部本部長
加美山 学 様
経営企画本部企画管理部スタッフ戦略課課長
福崎 麻里絵 様

ご利用サービス:SMSコネクト(MailSMS機能)

「求職者に対してリーチするチャネルをいっぱい持つことが大事」

――ブレイブ様の事業内容についてお聞かせください。

加美山 学 様(以下加美山): 当社は2011年設立の今15期目になる人材派遣業で、主に医療、福祉、介護といういわゆるメディカル領域に特化した人材派遣を行なっています。スタッフさんの登録者数は現時点で約23万人おり、支店は日本全国に35拠点を構えています。

――お二人が担当されている業務内容を教えてください。

加美山: 私は経営企画本部の責任者をしております。人材派遣でいうところの集客の部分ですね。求人の出稿や媒体選考も含めた事業戦略や経営戦略、経営企画に近いところを担当しています。

 


福崎 麻里絵 様(以下福崎): 派遣スタッフの採用責任者をしております。各媒体に毎月求人の出稿をして、そこから何人エントリーがあるのか確認しながら、歩留まりの改善に努めています。また、長崎にあるBPOセンターが全国から来る求人エントリーをコンタクトセンターとして引き受けているのですが、そことのリレーション強化も進めています。

――求人から派遣までのフローはどのようになっていますか。

加美山: 各媒体に求人情報を出稿します。求職者さんが求人情報を見て、エントリーをすると長崎のコンタクトセンターに情報が行きますので、そこで一次対応を行い、次に支店にそのスタッフ情報をトスアップして、そこから派遣先とのマッチングをして派遣・稼働につながるという動線になっています。

――メディカル系の人材派遣ビジネスの特徴はどういうところにありますか。

加美山: ひと口に人材派遣と言っても、領域によって特徴が分かれていまして、そこが面白いところでもあります。大きくは、求人軸でマッチングする業界と、求職者軸でマッチングをする業界に分かれるかと思います。

求人軸でマッチングするのは、現場作業系や物流系、製造系が多いですね。求人に対して派遣会社が人を割り振って枠を埋めるというスキームです。

メディカル系も含めた専門職の派遣の場合、人材紹介に近いスキームになっていて、求職者が希望をするエリアや職種や条件に該当するクライアントを派遣会社が探すというスキームになります。

――求職者ありきのビジネスモデルですね。

加美山: そういった意味では、いかに求職者を集めるかがポイントになってくるので、求職者に対してリーチするチャネルをいっぱい持つことが大事になってきます。

「今のご時世、電話はなかなかつながりにくい。どう接触をするかが、この事業のポイントで、そこで出てくるのがSMSです」

――求職者や派遣スタッフさんとのやり取りで使用されるコミュニケーションツールについて教えてください。

加美山: 電話、メール、LINE、SMS(ショートメッセージサービス=ショートメール)などを使い分けたり、同時に使ったりということをやっています。まず最初に、エントリーしてきた求職者に架電するんですが、今のご時世、なかなかつながりにくいですよね。そもそもコミュニケーションツールとして、今の世代とマッチしていない部分もあります。そこからどう接触をするかが、この事業のポイントで、そこで出てくるのがSMSです。

――電話に出られない方にはSMSを送るわけですね。

加美山: SMSが届くことで、さっきかかってきたのがなんの電話だったのかがわかります。ほかにも、通常のメールとSMSを両方送るという運用もしています。とにかく求職者との接触面を増やすのが重要だと考えているからです。

――派遣スタッフさんにピンポイントにSMSを送ることもあるんですか。

福崎: もちろんあります。どうしても連絡を取らなければならないというときに、LINEもメールも見てもらえていない状況では、最終的なツールとしては、SMSがいちばん頼りになります。案件によっては急いで人を集めたいケースもあるのですが、そういう時にはメールよりもSMSの方が有効です。電話に出なかった方にも通知は行くので、後から折り返しで連絡をもらうことができます。条件が該当する方に対してCRMから一斉にSMSを送ることができるので、時間やコストも含めてかなり効果は出ているなと実感しています。

――SMSの使い方としてはほかにどんなものがありますか。

加美山: これも人材派遣の事業ではよくある話なのですが、登録した派遣スタッフさんが休眠状態になるということが往々にしてあります。それこそ、全国で毎月何千というエントリーをいただくのですけど、その方たちの全てにお仕事を紹介できるわけではありません。タイミング的にクライアントの求人が充足していることもありますから。だけど、今マッチングしなくても、将来的にマッチングする可能性はあるわけです。それが私たちにとっては資産になっているわけで、この方たちに対して、いろんな手段を用いて、今仕事探していませんかという形で接触をします。業界では掘り起こしと呼ばれる業務なんですけれども、そこにもSMSを活用させていただいています。

――その場合には、具体的な案件紹介になるのでしょうか、それとももっと緩い感じのアプローチになるのでしょうか

加美山: 両方のケースがあります。個別求人に関しては、求人情報がブレイブのホームページにありますので、そこのURLをくっつけて、こういう求人あるんですけどどうですかと訴求します。それ以外では、スタッフの集客がなかなか進まないエリアや支店もありますので、一斉にメールやSMSを送ることで、今仕事探してませんかとアプローチして、返信があれば今の就業状況や希望条件を再度ヒアリングしてマッチングに入るというようなことがあります。

――派遣スタッフさんのデータ管理にはどんなシステムをお使いですか。

加美山: PORTERS STAFFING*という人材紹介業務向けのクラウドシステムを使っています。いわゆるCRMツールです。アクリートさんのMailSMS機能を使うことでPORTERS STAFFINGとアクリートさんのSMSコネクトが連携するので、普段使っているCRMツールの、メール送信画面から簡単にSMSを送れるようになっています。
*PORTERS STAFFING:https://www.porters.jp/

「CRMでソート検索して、選択した方々に対して一斉にSMSを送る––これがシームレスにできるのは魅力です」

――ブレイブ様は2019年にSMSを導入されていますが、当時はどんな使い方をされていたのですか。

加美山: 求職者へリーチするツールのひとつとして使っていました。メールや電話だとなかなかタイミングが合わなかったり、お返事いただけなかったりといったところがあるんですけど、SMSは、お知らせツールとしては、結構見ていただけるので重宝していました。当時は、アクリートさんの管理画面から送っていました。

――2022年に追加機能であるMailSMSをお使い始めたのは何がきっかけだったのでしょうか。

福崎: 単純にその方が便利だからです。PORTERS STAFFINGから直接SMSを送ることができるのが大きな理由です。それまではSMSコネクトはPORTERS STAFFINGと連携していなかったので、別々に画面を開かなければなりませんでした。

――それはすごく便利ですね。

福崎: 派遣のCRMの基幹システムでは、仕事条件などを細かくセグメント分けしてソート検索できるので、新しい求人が入ったら、その求人にマッチするエリアや該当する職種をソートして、選択した方々に対して一斉にメールやSMSを送るというようなことがシームレスにできるのは魅力だと思います。

――その場合には、メールもSMSも送るのですか。

福崎: 両方ですね。メールアドレスを持ってない方にはSMSのみでのアクセスになりますが、両方受け取る方もいます。使い方としては、まず一斉に通常メールを送って、反響が芳しくなかったら、次のツールとしてSMSを使うというフローになっています。

――メールとSMSで反応の違いはありますか。

福崎: SMSの方がおそらく反応は高いと思います。BtoBの環境にいない方は、メールを使う機会が少なくなってきていますから。

――実際にMailSMS を機能追加して、お使いになってみてどんな感想をお持ちですか。

福崎: いちばんのメリットは普段使っているCRMツールから送れるので、新たに操作を覚えたりする必要がないことです。本当にボタンひとつでという、シームレスな部分がいちばんだと思います。CRMの機能を使いこなすことで業務の質も上がっていることを実感しています。


加美山: 正直なところ、コストメリットも無視できません。SMS等のツールを駆使して掘り起こしを行うことで費用対効果が得られていると感じています。ご存知のとおり、医療・介護系の労働市場は今かなり売り手市場ですよね。登録者を集めるには媒体に出稿したり、そこからサービスへ登録を行っていただいたりする必要があります。しかしながら人手不足ということで、媒体に出稿してから新たな登録者を確保するまでの単価が年々上昇してきています。新たな登録者がなかなか入ってこないのであれば、ブレイブには既に何十万人という方にサービスをご利用いただいているので、この人たちに活躍していただく方向に行くのは当然で、この掘り起こしの確度を上げるためにもSMSは必要不可欠だと感じています。

「特にトラブルがないので、そもそもサポートデスクを利用することがないですね(笑)」

――ブレイブ様がスタッフさんとのコミュニケーションで大事にされているのはどういうことですか。

加美山:そうですね。スタッフさんの離職率を下げるのも大事な仕事だと考えていまして、それには、日々のスタッフさんとのコミュニケーションやフォローアップが重要だと思います。医療福祉系の領域はハートトゥーハートな要素が大きいので、こちらの熱意を伝えることに注力しています。SMSならスタッフさんも必ず目に留めてくれるので、つながりを保つためにはなくてはならないツールだと実感しています。

――休眠スタッフさんの掘り起こしでなにか工夫されていることはありますか

福崎: 結構見落としがちなのが、メールやMailSMSで送る文章が毎回定型になりがちなことです。送ることが目的になってしまうことが往々にしてあるので、そこをしっかりと考えてライティングして、効果があったかどうかを分析できるようにABテストの形で送るというPDCAを回しています

――SMS配信サービスに、アクリートを採用いただいた理由を教えてください。

加美山:導入時に、4~5社ぐらいを検討しました。最終的にアクリートさんを選んだのは、コスト感がこちらの希望とマッチしたこともあるのですが、日本のSMSのオリジネーターなので安心感があること、経験値が高いのでカスタム開発にも柔軟に対応できることが大きな理由です。私もいろんな会社さんと商談があるんですけれども、すごくいいシステムですよって、勝手に営業しています(笑)

――MailSMSの運用において大変なことはありますか。

加美山:特にありません。PORTERS STAFFINGとのつなぎ込みはアクリートさんにやっていただいたので、こちらは何もすることがないというのが現状です。特にトラブルがないので、そもそもサポートデスクを利用することがないですね(笑)。

――ブレイブ様は2019年から当社のSMSをお使いいただいており、2022年にMailSMSを追加機能として導入されました。CRMツールである「PORTERS STAFFING」と連携することで、SMS活用の幅を広げられています。今回あらためてお話をお聞きして、MailSMSによる効果を実感されているようで、嬉しく思いました。
本日は、ありがとうございました。


株式会社ブレイブ
 https://www.braves.co.jp 

2011年創業、メディカル領域に特化した人材派遣サービスを営む。登録しているスタッフ数約23万名(2025年4月現在)、支店は日本全国に35拠点を構える。2019年よりマイナビグループにジョイン。「全ては人から始まる」をビジョンに掲げ、人と企業との出会いによる「新たな価値の創造」を高品質な人材サービスを通じて提供し、雇用創出による社会発展に貢献している