2020年6月2日に、フィッシング対策協議会 (事務局 一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター)より公開された「フィッシングレポート2020」に、当社の経営陣が執筆した「SMSを使ったフィッシングの被害状況、フィッシングSMSの特徴」が掲載されましたので、お知らせいたします。
執筆内容は、被害状況の変化(不正サイトに誘導されたモバイル利用者数の増加、銀行系の不正送金の被害増加、携帯電話会社のキャリア決済の被害増加)、SMSを配信する企業側の対策(携帯電話会社が定める利用審査を実施するSMS配信事業者の利用)等をまとめたものです。
また、本レポートでは、SMSの後継のメッセージサービス規格として標準化され、全世界で採用事業者が拡大しているRCSに準拠したサービスである「+メッセージ」の公式アカウント「認証済みマーク」が、配信する企業側のフィッシング対策として有効であることも紹介されております。
「フィッシングレポート2020」公開のお知らせ:
https://www.antiphishing.jp/report/wg/phishing_report2020.html
「フィッシングレポート2020」:
https://www.antiphishing.jp/report/phishing_report_2020.pdf
本レポートは、昨年度開催された、フィッシング対策協議会の技術・制度検討ワーキンググループにおいて、フィッシングの被害状況、フィッシングの攻撃技術・手法などをとりまとめたものです。
当社は企業向けSMS配信マーケットのリーディングカンパニーとして、2015年よりフィッシング対策協議会の正会員として活動しております。
当社はミッション「コミュニケートするすべての人に、セキュアで最適なプラットフォームを提供する。」に従い、「安心・安全・信頼」を重視したサービスを提供しており、SMSでの二段階認証がWebサービス・スマートフォンアプリ等での不正ログイン対策に利用されてきました。
今後も引き続き、フィッシング被害の低減を目指した取り組み、およびSMS等のメッセージ配信を実施する企業のフィッシング対策に、マーケットリーダーとして貢献して参ります。
【株式会社アクリート 代表取締役社長 田中優成】
当社の今後の成長戦略として、「デジタル社会に、リアルな絆を」というビジョン、「コミュニケートするすべての人に、セキュアで最適なプラットフォームを提供する」というミッションを新たに制定し、当社が重視するキーワード「安心・安全」✕「コミュニケーション」を軸に事業展開を進めております。
このたびのフィッシング対策協議会より公開された「フィッシングレポート2020」で当社も執筆に参画させて頂いている背景は、「企業向けSMS配信マーケット」の急激な立ち上がりのなかで、正確な情報に基づく、「安心・安全」につながるSMS利用を啓蒙していくことが、携帯電話事業者の皆様とともに、協力しながら健全な発展を願って「企業向けSMS配信市場」を立ち上げきた当社の企業としての社会的責任であるとの想いがきっかけです。
企業によるSMS利用は、Eメールに比べ到達率や視認性の高いSMSの良さが注目され、ここ数年で、そのSMS利用が、「キャッシュレス決済サービスなどの二段階認証やカスタマーサポートからのご連絡」等で急激な普及を見せる一方で、「フィッシングSMS」や「迷惑SMS」という言葉に象徴されるような不安も取り沙汰されています。
当社は、この「フィッシングレポート2020」を通して、GSMAの会員として、国内だけでなく海外の企業向けSMS配信市場の情報にも精通した当社の経験と豊富な情報を提供することで、実態を明らかにし、正確な情報に基づく正しい理解が進み、企業の皆さまのリスク対策の一助となり、SMSを利用する企業様とその利用者の皆様にとって、安心・安全な利用につながれば大変うれしく思います。
そして、この活動が、「安心・安全にコミュニケートする環境を整える」ことで、コミュニケーションの分野での社会問題の解決につながり、SDGsの概念に象徴される「持続可能な社会の実現」に至ることを強く願っております。
以上
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社アクリートIR担当